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根尖切除術 通常の根管治療で治らないケース

神経の治療は根管内を無菌化して緊密に封鎖することで治癒に向かう事が期待できますが、中には歯根嚢胞や根の外にまで感染が及んで状態では、根管内を処置しても治癒しないケースも存在します。また、物理的に根管内にアプローチできないような被せ物や治療器具の残存しているなどの場合もありその様な際には根尖切除術という直接感染した嚢胞を含んで根の先端部を3mm程度で切断し、根の下側から封鎖するという外科的歯内療法があります。 

今回のケースは痛みはないのですが歯茎が腫れたとのことです、レントゲンで確認すると根の先に病巣があり隣のインプラントと連結された被せ物が入っていました。CT撮影も行った上で根尖切除を選択されました。 

マイクロスコープを用いて行う処置になりますので侵襲も少なくすることが可能ですので術後の痛みも少なく治癒も早くなります。術中はマイクロスコープを用いて歯に亀裂が入っていないか特殊な染料でヒビの有無を確認します。この段階でヒビが入っていると抜歯が適応となります。  

現在は術後4年ですが骨も順調に回復し再度腫れることなく経過しています。 

なるべく外科的な処置にならずに通常の根管治療での対応が理想ですが外科的な対応が行えないと保存できないケースもあります。 

もし、根管治療で抜歯を宣告されている方は場合によっては抜かずに治せる事もありかもしれませんので是非ご相談下さい。 

   

術前 レントゲン 根尖に透過像を認める 

     

口腔内写真 歯茎の膿の膨らみがある 

   

術後レントゲン 以前あった透過像が消失し骨の回復を認める 

執筆者情報

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院長

佐藤 隆夫Sato Takao

歯科医院に行くことは勇気のいる事だと思います。 来院してくれたみなさまが笑顔で来院しやすい医院を作り、一人ひとりに適切な治療を行っていきます。

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