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歯内歯周病変

上野毛駅徒歩2分、歯科保存学会専門医、上野毛通り歯科の佐藤です。当院ではすべての世代の方に健全な口腔内を維持できるよう歯周病、虫歯、審美歯科、予防歯科に積極的に取り組んでおります。 今日は歯内ー歯周病変についての症例のお話です。

これは根の中の感染と歯周病が混在した非常に治癒の困難なケースとなります。歯周病治療のガイドラインである『歯周治療の指針』では、次のように分類されています。
クラス1:歯内病変由来型
クラス2:歯周病変由来型
クラス3:歯内ー歯周病変複合型

これらは、歯内ー歯周病変の発生原因から分けたものです。
言い方を変えると、歯内ー歯周病変の原因は
⑴歯の根管
⑵歯周病
⑶歯の根管と歯周病の両方

と3パターンに分かれるわけです。
原因が複雑に分かれているところが、歯内ー歯周病変の治療を難しくしています。
病態により治療の順序や方法を正しく行わないと期待した治癒には至らないので慎重な診断が必要と考えられます。今回の患者さんは重度の歯周ポケットがありましたが⑴歯の根管のケースに該当する為まず根管治療を行った後に歯周組織の反応を待ち重度のポケットが劇的に改善しました。

現在も定期健診にて正常な歯周病の無い状態でおおよそ4年経過しています。厳しい条件でも適切な処置で保存可能な場合もありますのでご心配な方はぜひご相談ください。

根管がやや湾曲している根尖から近心にかけての透過像を認める

 

根の治療が終わりましたがまだ根尖から近心にかけての透過像を認めますが、しばらく経過観察し治癒を期待します。

   

術後4年 根尖部及び根を取り囲む透過像が改善している。動揺度0度、PD3mm以内を維持しメインテナンス中で良好な状態を維持している

執筆者情報

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院長

佐藤 隆夫Sato Takao

歯科医院に行くことは勇気のいる事だと思います。 来院してくれたみなさまが笑顔で来院しやすい医院を作り、一人ひとりに適切な治療を行っていきます。

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