BLOG

上野毛駅徒歩2分、歯科保存学会専門医、上野毛通り歯科の佐藤です。当院ではすべての世代の方に健全な口腔内を維持できるよう歯周病、虫歯、審美歯科、予防歯科に積極的に取り組んでおります。 

他院にて自費診療の根管治療を受けた経緯のある患者さんでメインテナンス中に左上の第二大臼歯の歯茎が腫れてきた為根尖病巣の再発か歯根破折を疑い検査を行ったところCTやレントゲン、歯周組織検査で破折を疑う所見はありませんでした。すでに複数回の根管治療の処置がなされていてまた根管充填材料にMTAを用いられており再根管治療は困難と判断し意図的再植での治療方針で同意を得ました。またその際に歯根破折の有無も確認できること説明しました。 

意図的再植は通常の根管治療で治せない歯の病気を治すため、一度その歯を抜きお口の外で直接、原因となっている病変を取り除いたり、根の治療（根管充填）を確実に行ったりしてから、再び元の位置に戻して固定するという術式です 

患者さんは８０歳を超えていらっしゃいましたが処置に問題はなく現在術後７か月で歯の揺れもなくなり腫れも再発せず噛むのに心配がないとおっしゃっています。 

保存困難な歯でも場合によっては残せることもありますのでお悩みの際はご相談ください。