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歯周病の再発を防ぐ「SPT」って知ってる?歯科衛生士が支えるお口の健康維持の秘訣

歯周病の治療が終わったから、もう歯医者さんに行かなくても大丈夫!」
そう思っていませんか?
実は、歯周病治療において治療が終了してからの継続したメンテナンスこそが、一生自分の歯で食べるための最大の分かれ道となります。
今回は、歯周病の再発を防ぐ重要システム「SPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)」と、そこで大きな役割を果たす歯科衛生士の業務について分かりやすく解説します
SPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)とは?
SPTとは、一言で言うと「歯周病の病状が安定した状態を維持するための治療」のことです。
歯周病の基本治療(歯石取りやブラッシング指導など)を行い、炎症が落ち着いてポケットの深さが改善傾向を見せても、歯周病菌が完全に消滅したわけではありません。放置すると、すぐに細菌が増殖して再発してしまいます。
そのため、定期的にリスクを管理し、再発や進行を抑えるために行うのが「SPT」です。
SPTは、予防というよりも「再発を防ぐための治療の一環」という位置づけになります。
SPTにおける歯科衛生士の主な業務
SPTの現場で中心となって患者さんをサポートするのが歯科衛生士です。どのような業務を行っているのか、具体的に見ていきましょう。

1. 歯周組織の検査とチェック
まずは、お口の状態が悪化していないかを細かくチェックします。
- 歯周ポケットの深さ測定
- 出血の有無(炎症がないか)
- 歯の揺れ(動揺度)の確認
- 咬み合わせやプラーク(歯垢)の付着状態の確認

2. プロフェッショナルケア(専門的な清掃)
ご自宅の歯ブラシだけでは落とせない「バイオフィルム(細菌の膜)」や「歯石」を、専門の器具を使ってきれいに除去します。
- 歯ぐきの上の目立つ歯石だけでなく、歯周ポケット内の深い部分に溜まった歯石や細菌もきれいに掃除します。
- PMTC(専門的機械的歯面清掃): 専用のペーストと機器を使い、歯の表面をツルツルに磨いて汚れをつきにくくします。

3. セルフケア指導(TBI:歯磨き指導)
SPTで最も重要なことの一つが、「患者さんご自身による毎日のセルフケア」です。
歯科衛生士は、患者さんのお口の形や歯並び、生活習慣に合わせて、最適な歯ブラシの動かし方やデンタルフロス・歯間ブラシの使い方をアドバイスします。

4. 患者さんとの信頼関係づくりとモチベーション維持
定期通院は根気がいるものです。「仕事が忙しくて…」「面倒になって…」と中断してしまう方も少なくありません。
歯科衛生士は、患者さんのお悩みに寄り添い、お口の変化を一緒に喜びながら、通院を継続できるよう精神面でもサポートします。
STPの実例
術前に左下7番遠心に10mmの歯周ポケットを認めます。
上記にあるような歯周治療や親知らずの抜歯も行いました。術前の状態より歯周外科も予定していましたが患者さんのセルフケアや歯科衛生士による歯周基本治療のみでポケットの改善を認め初診より13年経過しているがレントゲンでも歯槽骨の平坦化やポケットは3mmの状態を維持しています。このように当院では担当した衛生士が患者さんのお口の状態をきちんと一緒に管理し、また患者さん自身がきちんとセルフケアを行って頂けることで長期にわたり良い状態の維持ができると考えています。
初診時


13年経過後



まとめ:SPTは未来の自分への投資!
歯周病は「静かなる病気(Silent Disease)」と呼ばれ、自覚症状がないまま進んでしまうのが一番の怖さです。
「痛くないから行かない」のではなく、「痛くならないためにSPTを続ける」こと。これが、80歳になっても自分の歯を多く残すための最も確実なステップです。
いつも担当してくれる歯科衛生士は、いわば「あなたのお口の専属トレーナー」。気になることがあれば何でも相談して、二人三脚で健康な歯を守っていきましょう!
執筆者情報

佐藤 隆夫Sato Takao
歯科医院に行くことは勇気のいる事だと思います。 来院してくれたみなさまが笑顔で来院しやすい医院を作り、一人ひとりに適切な治療を行っていきます。
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略歴
- 日本大学歯学部 卒業
- 日本大学歯学部付属歯科病院
歯内療法科、歯科インプラント科 在籍 - 東京都内の歯科医院で勤務医
- 上野毛通り歯科 開業 現在に至る
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所属学会・資格
