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虫歯予防とフッ素
上野毛駅徒歩2分、歯科保存学会専門医、上野毛通り歯科の佐藤です。
当院では、すべての世代の方に健全な口腔内を維持できるよう歯周病、虫歯、審美歯科、予防歯科に積極的に取り組んでおります。
最近テレビである地域の浄水場で高濃度のPFAS(ピーファス)が検出されたとのニュースを見ました。このPFASは4,700種を超える有機フッ素化合物のことでヨーロッパやアメリカといった国で、フッ素禁止というワードが出てきており世界中で禁止や規制が行われています。
一方虫歯予防に使用されているのは無機フッ素化合物になるため、全くの別物です。
フッ素の全てが禁止というわけではなく、歯科医院でのフッ素塗布や歯磨き粉への配合としては広く使用されています。
患者さんからもフッ素の使用に心配されている方もいらっしゃいます。しかし適切な使用であればフッ化物の使用は虫歯予防に非常に有効で推奨されております。
適切な使用に大切なポイントとは使用する量です。フッ化物の使用は歯磨き粉の使用で歯に触れることが基本となりますが、仮に過剰な摂取があると急性中毒としては下痢や嘔吐、痙攣といった症状がみられ、慢性中毒の場合は歯のフッ素症といったものがあります。これは歯が骨の中で生成されている段階でフッ化物を過剰摂取することで歯の色や形に異常がみられるようになります。
しかし、虫歯予防としては歯の表面に使用しているだけなので大量に体内に取り込む機会はありません。
以下に昨年提示されたフッ素の使用に推奨された利用方法を示します。
このようにご家庭で使用するフッ素や歯科医院で塗布する高濃度のフッ素などにより虫歯のリスクの低下が可能になりますので気になる方はぜひご相談下さい。
執筆者情報
佐藤 隆夫Sato Takao
歯科医院に行くことは勇気のいる事だと思います。 来院してくれたみなさまが笑顔で来院しやすい医院を作り、一人ひとりに適切な治療を行っていきます。
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略歴
- 日本大学歯学部 卒業
- 日本大学歯学部付属歯科病院
歯内療法科、歯科インプラント科 在籍 - 東京都内の歯科医院で勤務医
- 上野毛通り歯科 開業 現在に至る
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所属学会・資格