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歯周病予防に役立つ「洗口剤」

歯周病予防に効果的な洗口剤とは?歯科衛生士が解説

みなさん、こんにちは!いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。

先日、北海道で開催された日本歯周病学会学術大会に参加してきました。最新の歯周病治療や様々な症例に触れ、改めて歯周病予防の大切さを実感しました。

今回は、歯周病予防に役立つ「洗口剤」についてお話したいと思います。

歯磨きだけでは足りない?】

毎日歯磨きをしていても、歯ブラシが届きにくい場所がたくさんあります。実は、口の中の細菌の75%は、舌や喉など、歯ブラシが届きにくい場所に隠れていると言われています。そのため、歯磨きだけでは、口の中を完全に清潔に保つことは難しいのです。

洗口剤を使って、もっと効果的に】

洗口剤は、歯磨きだけでは落とせない細菌を殺菌し、口の中を清潔に保つための補助的なアイテムです。薬効成分配合の洗口剤を使えば、歯磨きだけでは届かない場所の細菌まで減らすことができます。

【洗口剤の種類と特徴】

洗口剤には、大きく分けて2つの種類があります。

長時間作用型:

浮遊している細菌に対して効果がある。歯にしっかり吸着し、長時間効果が持続するタイプです。歯の表面に付くバイオフィルムを抑制し、歯周ポケットの中の細菌の増殖を抑える効果があります。

短時間作用型:

歯の表面のバイオフィルムに浸透、早く殺菌するタイプです。歯磨きと歯磨きの間などに使うことで、歯垢の付着を防ぎます。

 

長時間作用型薬効成分と特徴

* 塩化セチルピリジウム (CPC): 歯ぐきに優しく、殺菌効果が長時間期待できます。

うがい回数:歯ブラシ後、3〜4回/日

 フッ素入り歯磨剤→一度水でゆすぐ

          その後洗口剤を使用する。

 フッ素なし歯磨剤→そのまま洗口剤でゆすぐ

(商品名 SPTメディカルガーグル)
当院売れ筋ナンバー1洗口剤です。お試しできます!お気軽にスタッフにお声がけください。

 グルコン酸クロルヘキシジン: 殺菌力が強く、歯周病予防に効果的ですが、長期使用で歯が着色することがあります。

・うがい回数:歯ブラシ後、3〜4回/日

 フッ素入り歯磨剤→一度水でゆすぐ

          その後洗口剤を使用する。

 フッ素なし歯磨剤→そのまま洗口剤でゆすぐ

( 商品名 コンクール、バトラーCHX)

 

短時間作用型薬効成分

* ポピドンヨード: 口腔細菌全般に対し強い殺菌効果があります。金属に対する腐食作用があるため、インプラントや金属の治療歯が多い方は使用しない。使い方が心配な方は、歯科医師・歯科衛生士にご相談ください。

* エッセンシャルオイル: 自然由来の成分で、口臭予防・抗炎症作用もあります。

殺菌効果はグルコン酸クロルヘキシジンよりも、早くバイオフィルムに浸透する。ただし、使用するタイミングとコツがある。

(商品名 リステリン)

フッ素なし歯磨剤→歯磨き後、すぐにうがいok

フッ素入り歯磨剤→歯磨き後うがい、30分間

          あけて、洗口剤でうがい

・1日に必要回数→複数回 歯ブラシと歯ブラシの間の使用が効果的  

【洗口剤の選び方と使い方】

洗口剤を選ぶ際は、自分の歯の状態や悩みに合わせて、歯科医師・歯科衛生士に相談することをおすすめします

【まとめ】

洗口剤は、歯磨きと併用することで、より効果的に歯周病を予防することができます。ご自身のライフスタイルに合った洗口剤を見つけて、毎日のお口のケアに取り入れてみましょう。

選び方に迷った時は、いつでもご相談ください

執筆者情報

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院長

佐藤 隆夫Sato Takao

歯科医院に行くことは勇気のいる事だと思います。 来院してくれたみなさまが笑顔で来院しやすい医院を作り、一人ひとりに適切な治療を行っていきます。

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