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重度の歯周病の治療
上野毛駅徒歩2分、歯科保存学会専門医、上野毛通り歯科の佐藤です。当院ではすべての世代の方に健全な口腔内を維持できるよう歯周病、虫歯、審美歯科、予防歯科に積極的に取り組んでおります。
今回は比較的若い方の歯周病のケースです。歯周病は痛みを伴わずに進行し、最も歯を抜く原因になる病気です。 症状がないために通院のきっかけになることが少なく、他の虫歯などの来院がきっかけで発見されることが多いです。
今回のケースも別の部位の治療を、主訴に来院され全体の検査をお勧めして調べてみると、一般的な基準では抜歯が適応になるような進行した歯周病が見つかりました。患者さんはその部位に痛みを感じておらず、気にしたことはなかったとの事です。
まだ40代前半の方で歯周ポケットは11mmを超えレントゲンでも、一部根の先端まで骨が溶けていることを示す画像でしたが、保存を希望された為歯周病の治療を進めていきました。基本治療を終えた段階で失われた骨を増やすための歯周組織再生療法を行いました。
非常に広い範囲での骨欠損でしたので、保険範囲の再生療法だと使える材料に制限があるのですが、健康保険の範囲で再生療法を行いました。 お引越しされていた為、経過観察の感覚があいていましたが、久しぶりに来院して頂きレントゲンでは一定に骨の改善が認められ歯周ポケットも9mmの部位は3mmに改善しています。しかし11mm以上の部位は6mmとリスクは残っております。メインテナンス継続もしくは歯周病の改善があり再度の再生療法が行いやすくなっておるので、どちらに進むか検討が必要と思われます。
歯周病は痛み無く進行し若い方でも思わぬ進行を認める時があります。早期の発見が非常に重要だと日々感じる疾患なので皆様もぜひ歯科での検診を受ける習慣をつけて頂きたいと思います。
術前レントゲン
根の先まで骨がない部位もあり広く骨吸収を認める
術中写真
根の先端まで骨が無く広い骨吸収がある
術後3年レントゲン
骨吸収の改善が大きく認められるがまだ歯周病の残存がある
執筆者情報
佐藤 隆夫Sato Takao
歯科医院に行くことは勇気のいる事だと思います。 来院してくれたみなさまが笑顔で来院しやすい医院を作り、一人ひとりに適切な治療を行っていきます。
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略歴
- 日本大学歯学部 卒業
- 日本大学歯学部付属歯科病院
歯内療法科、歯科インプラント科 在籍 - 東京都内の歯科医院で勤務医
- 上野毛通り歯科 開業 現在に至る
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所属学会・資格